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社員の処遇

譲渡後に社員がリストラされないか心配

会社譲渡後に社員がリストラされるのが非常に心配で、社員から後ろ指をさされるようなM&Aはしたくないというのは社長様の当然の心情だと思います。

ところが、売り手の社長様がこのように考えるのと裏腹に、買い手側は通常、買収した後に社員に辞められるのを最も恐れています。
中小企業は大企業と比べて社員数が少ないということは、各社員のノウハウに依存する部分が大きく、余剰人員をかかえていることは少ないためです。

買い手企業が貴社に興味を持ったということは、貴社の事業、ビジネスモデル、そしてそれを実行している社員が評価されたということですので、そのような社員を手放そうと考える買い手企業はまずいません。(逆に、事業を成り立たせるのに大幅な人員削減が必要とされるのであれば、そもそもM&Aによる売却は難しいかもしれません。)

社員の待遇改善やキャリアアップの道も

いずれにしても、最終の譲渡契約書において、通常は全社員の雇用と待遇の維持が確約されます。
さらに買い手企業によっては、社員が退職するのを防ぐために、M&Aを機に給与をアップさせたり、適材適所を考えて社員に他部署へのキャリアアップの選択肢を与えることもあります。

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