後継者不在のため、精密プラスチック製造会社(売上:約3億円)を業容拡大を目指す金型成形会社に譲渡
売り手企業
事業内容 | プラスチック射出成型 |
---|---|
売上 | 約3億円 |
売却理由 | 後継者不在 |
買い手企業
事業内容 | 金型成形等 |
---|---|
売上 | 非公表 |
買収目的 | 業容拡大 |
スキーム | 株式譲渡 |
---|---|
概要 | 売り手企業は、精密プラスチック部品の射出成型メーカーとして、高い技術力と豊富な実績によりニッチな業界ではあるものの独自の地位を築いており、取引先の大手メーカーからの評価も高く、業績面・財務面でも非常に安定した優良企業であった。しかし、売り手企業の社長は60歳を機に引退を視野に入れている一方で、後継者が社内や親族に不在であったことから、会社を譲渡することをかなり早い段階から決断し、その準備を進めていた。 売り手企業の社長よりインテグループに相談があったのが、当時、売り手社長が54歳の時であり、6年後の引退を見据えて余裕をもって準備を進めることが可能となった。 買い手企業は、大手工作機器メーカーの子会社で金型成形等を営む会社であり、地理的な近接さや、売り手企業の射出成型事業と自社の金型成形事業の親和性とシナジーを考慮し、本件買収に強い関心を示した。売り手・買い手双方の協力の下、トップ面談、工場見学、基本合意、デューデリジェンスとM&Aの手続は非常にスピーディーに進み、無事、株式譲渡が成立した。 売り手社長は、今後も代表取締役として一定期間会社に留まり、引継ぎや親会社との協業等を精力的に進めていく予定である。 |