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M&Aの現場(BLOG)

多忙な社長

M&Aの仕事をする中で、なかなかスケジュールが空かない多忙な社長に時々出会う。
多忙な社長には、実は、ご高齢の社長が多い。

多忙の理由は、概ね以下のとおりと推察される。
①持病があり、週のかなりの時間を病院通いに当てている。
②言葉が怪しくなり、しゃべるスピードが落ちてきているため、社内会議が長時間化している。
③社内のあらゆる業務に首を突っ込んでいる。

3つの内のどれであっても、経営者としての適格性には、少々疑問が生じる状況だ。
特に②と③については、社員も苦労しているだろう。③が悪化すると、営業責任者を降格にして社長が営業部長を兼任してしまうという『逆権限委譲』まで、生じていることもある。
さらに、問題が深刻なのは、社長自身は自分が忙しいことを社員の能力のせいだと思いこんでおり、また、ワンマンであるため、周りにそれを指摘できる人間が誰もいないことである。

当然の帰結として、このような社長の会社は、業績低調である。
「貧乏暇なし」という言葉がある。
「貧乏で生活に追われて、時間がない」ということだが、社長はその因果関係を逆に考える必要があるかもしれない。

籠谷智輝

30/Mar.2010 [Tue] 20:45

引退の年齢

M&A現場、良く聞く社長のセリフがある。
「もう、○○歳ですから」

会社売却の理由に、年齢を挙げる社長は多い。
ただ、自分が潮時と感じる年齢は様々のようだ。
「50歳までには引退したい」
「もう60歳なので・・」
「70歳を過ぎたので・・」

先日のあるトップ面談。
売り手の社長(77歳)が、「私はもう歳なので・・」と言うと、
買い手の社長は、「私は、まだ80歳です。(笑)」と応答。

人間は、意欲と明晰な頭脳さえ維持できれば、何歳まででも会社経営ができるのだろう。
逆に、意欲が下がってしまえば、若くても、経営からは退くべきだと言える。
もう○○歳なのか、まだ○○歳なのか、もう少し深堀したい、興味深いテーマである。

籠谷智輝

24/Mar.2010 [Wed] 20:44

M&Aは縁のもの

「中小企業のM&Aでは縁が全て」、そのように言われることがある。

先日同席したトップ面談でも、それを感じる瞬間があった。
その面談では、初対面ということもあり、お互いに警戒心があるのか、少々ぎくしゃくしている感があった。
互いの会社の概要・沿革を説明する中で、社長同士が同郷ということが判明し、さらに共通の知人が存在することが分かった。
売り手の社長の学校の先輩が、買い手の社長の昔の直属の上司だったのだ。
両社長とも、その人物とは未だに交流があり、大変親しい間柄とのことだった。
この共通の知人の存在で、ぐっと和やかな雰囲気になり、話も弾んだ。

M&Aでは、売り手、買い手ともに相手に対しての不安感がある。共通の知り合いがいる等、なんらかの縁・つながりがあれば、たとえそれがほんのささやかなものであっても、不安感は大きく緩和される。

中小企業のM&Aでは、売り手にとっても、買い手にとっても、100%理想どおりの相手というのは、まず出てこない。魅力を感じる要素もあれば、不安に思う部分も必ず存在する。そんな中で、お互いこの相手と一緒になろうという決断を、最後に後押しするのが、社長同士が感じていた小さな縁だったりする。

縁というものは、主体的にコントロールしたり、演出したりできるものではないだろう。しかし、他愛のないやりとりや会話の中で、縁の糸口をつかむことはできるかもしれない。
M&Aのアドバイザーとして、経済合理性に偏重することなく、人間味のある視点をもって、ささやかな縁の端緒にも、しっかりと目配りしていきたいと思う。

籠谷智輝

09/Mar.2010 [Tue] 20:42

電光石火

今週譲渡が成立した案件は、初回のトップ面談からわずか9日目にして最終契約書の調印となった。

売り手側の理由で急ぐ必要があったのだが、その間に、条件交渉、デューデリジェンス、契約書作成等(通常は2-3ヶ月かかる)まさに関係者が電光石火で成し遂げた感じであった。

今後、弊社がM&Aビジネスをやり続けても、永遠にこのスピード記録を抜くことはできないだろう。

藤井一郎

19/Feb.2010 [Fri] 20:40

トップ面談

12月も後半に突入したが、連日のように基本合意の面談や事前のトップ面談が続いている。

最近のトップ面談の傾向として、非常に内容が濃く、盛り上がることが多い。
景気の先行きが不透明の中でも、M&Aのトップ面談に進もうとする買い手企業は、それだけ案件に対する本気度合いが高いのだろう。
好況時には、少なからず存在した、とりあえず話を聞いてみようという買い手は、圧倒的に減ってきている。

以前、このBlogに、「好況時はM&Aがお手軽に実施されてしまう嫌いがあるが、不況時には、本質的なM&Aのみが残る」と書いた。
その傾向が、M&Aのプロセスレベルでも顕在化しているということだろう。

景気は良いに超したことはない。
が、不況時には本質が浮き彫りになるというのも、また事実である。

籠谷智輝

16/Dec.2009 [Wed] 20:29

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